モンスターペイシェント対策委員会

許しがたい行為の実例からモンスターペイシェントを知る

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信じがたい実例

特徴から見るモンスターペイシェントは、自分中心であり、身勝手な部分があります。これは患者さん本人だけではなく、その患者さんの家族や身内にも同様の特徴がみられる事もあります。ここでは、実例を元に具体的なモンスターペイシェントの実態をみてみましょう。

診察順でのトラブル

普通外来でもそうですが、特に救急外来の際に、運ばれてくる患者さんの緊急性によっては診察の順番が変わって来る事もあります。病院側はトラブルになることを防ぐ為に、大半はその旨を院内に掲示しています。救急センターや救急指定の病院でよく見られるモンスターペイシェントは、自分よりも重症な患者さんであっても、自分より遅くに来たのだから先に診察しろと看護師に怒鳴り始めるのです。救急外来の看護師は、患者さんの治療以外に時間がなかなか空けられません。その中でも自分の順番が来るまで看護師を攻め続けるモンスターペイシェントもいるのです。この実例をとっても、自己中心的な特徴が垣間見れます。

看護師へのセクハラとパワハラ

許しがたい行為にセクハラ、パワハラ行為があります。患者の立場を利用して、性的な強要、またはそれに類似する行為を行う患者さんもいます。例えば、胸や臀部を触ってくる、介助の際に必要以上に抱きついてくる、清拭の際に局部を集中して拭けと指示してくる、看護師の性的な話を聞きたがる、または性的な会話をしてくるなど、卑劣とも言えるセクハラ行為を受ける事もあります。
また、看護師や医師へのパワハラもあります。暴言はもちろんの事、言葉使いが気に入らないと花瓶を投げつけられた看護師や、医師の態度が良くないと言って缶コーヒーを投げつけ、医師の顔が骨折してしまった実例もあります。こうなっては傷害事件に相当します。しかし、病院側は医師法第19条にある応召義務の規定によって、患者さんへの診察拒否権を持てないのです。その為、モンスター化した患者さんが度を越した行為に出やすくなるのが実態なのです。

処方箋、医療費でのトラブル

薬の処方は、医師が症状を診察して処方箋を出すのが決まりです。しかし、モンスターペイシェントは自分の知識を優先させるのです。熱があるから抗生剤を出せと言われ、熱=抗生剤では無い事を説明しても抗生剤を処方する迄帰らないと言い張られてしまう例があります。また、ある小児科では、薬を処方しなくても良いと伝えるも、親から薬が出ない事はおかしい、きちんと診察しろと怒鳴りまくられた実例もあります。そして、自分が理想とする治療が受けられなかった、治らなかったを理由にして医療費を払わない患者さんもいます。日本では医療費を即日支払を求める法律が無い為、飲食店のように無銭飲食で逮捕というような流れにはなりません。医療費の未払いは医療保険制度を圧迫しているのが現状で、早急な対策を必要としています。この様に、日本の医療は患者さん全てが公平に治療できる環境がありますが、モンスターペイシェントはその利点を悪用してるといっても過言ではないと感じます。

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